ラーメンチェーンの幸楽苑を運営する株式会社幸楽苑ホールディングス。いきなりステーキを展開するペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結んだことで話題になっています。12月に1号店がオープン予定ですが、それはラーメンの幸楽苑ではなく“とんかつ伝八”です。
一部の“幸楽苑”が“いきなりステーキ”に業務転換
新聞やテレビで耳にするフランチャイズ契約って?
よくあるのはコンビニのフランチャイズです。
親会社の商標やブランド力を使わせてもらってお店(加盟店)を経営していくことです。もちろんそこにはブランドの使用料・売上げに伴うコミッションが発生します。
親会社は労力以上に利益が上がります。なぜなら、その店舗とは契約を交わしているだけで、販売はフランチャイズ店舗で行うためです。
加盟店も親会社のブランド力により経営スタート時から軌道に乗りやすいメリットがあります。
昔は小さな商店だったのに、ある日大手のコンビニに変わってた!っていうアレです。
つまり、
幸楽苑が展開するチェーン店舗が“いきなりステーキ”に変わっていく。
そして、
その1号店は今年(2017年)の12月下旬にオープンするらしい、
ということ。
幸楽苑にとって、なぜ今このタイミングなのか?
幸楽苑がよく比較されるラーメンチェーン店が日高屋です。当ブログでも度々登場しています。
日高屋は順調に店舗拡大を進めてきました。
その勢いは現在も継続中で、最近は“ちょい飲み”も始めました。
売り上げでは幸楽苑を前方に見て経営してきましたが、やがて追いつき追い越してしまいました。
●日高屋の特徴は駅近・非郊外型・ちょい飲みです。
イメージは手軽・外出した帰りにひょいっと入れるお店(個人の感想です)。
●幸楽苑の特徴は郊外型・ファミリー向けです。
イメージは車で行くお店。行くぞ!っと決意していくお店(個人の感想です)。
同じラーメンチェーンですが、コンセプトが違うことが分かります。
そして、ここ2、3年がまさに日高屋と幸楽苑で売り上げに変化が出てきていました。
日高屋の圧勝。
なぜか?
2015年に幸楽苑は、名物で看板であった290円ラーメンを辞めました。理由は原材料の値上げによりコスト的に見合わなくなったからです。
看板メニューが引退というのは、世間には大きなマイナスとして響きました。しかしながら、日々、多くの来店があったのなら客寄せとして継続はできたはずです。
言い方を変えるなら、
『看板メニューのラーメンに客を引き寄せる力がなくなった』
とも言えるでしょう。
こちらに東洋経済のとても興味深い記事があります。
『幸楽苑と日高屋、なぜ明暗が分かれたのか』
いきなりステーキってこんなお店です
12月にオープンする幸楽苑➡いきなりステーキ1号店はココです!
現在は福島県福島市大平寺町の“とんかつ伝八 太平寺店”
何誌もの新聞で掲載されましたが、微妙な内容の差異により、いきなりステーキ1号店がどこなのかわかりました。
幸楽苑HDは「伝八」の店名で営業しているとんかつ店を、ペッパーフードの運営支援を受けて「いきなり!ステーキ」に切り替える。
第1号店として12月下旬、「いきなり!ステーキ 福島太平寺店」を福島市に出店する。
ということで、どうやら現在福島県福島市太平寺町にある、“とんかつ伝八大平寺店”が“いきなりステーキ1号店”になる模様です。
株式会社幸楽苑ホールディングスが運営してることは間違いありませんが、ラーメンの幸楽苑ではありませんでした。
このニュースを耳にした殆どの人は“ラーメンの幸楽苑”を業態転換すると思ったみたいです。私もそうでしたが。
とはいえ、今後は“ラーメンの幸楽苑”が“いきなりステーキ”に変わることも十分考えられるでしょう。
なぜなら、都市型の“いきなりステーキ”にとって、郊外型・着席タイプの“ラーメン幸楽苑”の展開エリアは業務拡大を加速させるものだからです。
ただ、ファミリー向けにステーキがド・メインというお店が定着するかという問題はありますね。
スタートが立食でギュウギュウな場所で食べるリーズナブルなステーキがいきなりステーキでした。まるでファミリー層とは縁がなかったお店なのです。
世の中にはファミリー向けのステーキチェーンというのもありますし、2号店、3号店とどの様に展開していくのかとても楽しみです。
では。
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