松野莉奈さんが急死。厚生労働省発表の10代の死因構成割合にヒントがあった

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あまりにも早い死に驚きを隠せない出来事が起こった。しばらくはこのニュースが続きそうだ。死因はまだ調査中とのことで憶測の範囲は出ないが、厚生労働省に各世代別の死因についての資料が掲載されていたため自分なりの分析をしてみた。


私立恵比寿中学の松野莉奈さんが18歳の若さで亡くなった

亡くなる前日、既に調子は良くなかったようだ

7日のコンサートを欠席して療養していたが、8日早朝に様態が急変。病院に搬送されたが残念ながら死亡が確認された。まだ18歳だった。

 

「私立恵比寿中学」といえば「ももいろクローバーZ」の姉妹グループとして最近はバラエティ番組で露出が増え始めている注目のグループだった。

 

平成21年の結成なので意外にも既に8年が経過しようとしている。アイドルとしてのキャリアは成熟していると言ってもいい。

 

原因は調査中ではあるが事件性はないと言われている。しかし、10代でほぼ突然死と言ってもいいようなことは起りうるのだろうか?

 

そこで厚生労働省のデータを元に10代の「死因」を確認してみることにする。

厚生労働省:第8表 死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合

厚生労働省資料

人口10万人あたりに見た年齢階級別の死因の一覧がある。そこから女性の15歳~19歳の死因に注目してみる。なお、データは平成21年のもの。5位は記載がないため省略する。

第一位 自殺

死亡数160 死亡率5.5 割合33.8

15歳~34歳までの死因第一位だ。身体の異変より多くなってしまうのは若さゆえに起こりうることかもしれない。残念なことではあるが男女全世代において上位にランクされている。

しかし今回は病死とされているためこのケースには当てはまらない。

第二位 不慮の事故

死亡数109 死亡率3.7 割合23.0

自ら選択したものではなく、アクシデントからのもの。残念ながらこのケースも若さゆえから起こったものであり、身体的なものではない。

今回のケースには当てはまらない。

第三位 悪性新生物

死亡数95 死亡率2.9 割合10.4

若くても10万人あたり95名もの方がガンなどの悪性新生物で亡くなっている。

一昨年もアイドルの丸山夏鈴さんが脳腫瘍で亡くなってしまったのは記憶に新しい。

闘病が余儀なくされる病変であり、今回のケースには当てはまらない。

第四位 心疾患 脳血管疾患

死亡数37 死亡率1.1 割合4.0

意外にも60代以上に多いとされる死因は10代にも多かった。心疾患、脳血管疾患なら突発的に最悪の事態になることはある。

 

もちろん、今回のケースがこの死因とは限らない。一位から4位までをしめる割合は71.2%だ。まだ残りの約29%の原因はあるし、さらにそれ以外の可能性もある。

 

インターネット上ではインフルエンザウイルスによる急性脳症(インフルエンザ脳症)ではないのかという憶測が飛び交っている。真偽は不明だ。

 

いずれにしても10代の若さで病気により命を落とすことは特殊ではないということがわかった。当初、入院も闘病もしていない10代が、たまに聞くガン以外で亡くなったということに違和感があったからだ。そこはこのデータにより解決できた。

 

だからといって10万人中37名というのは少数には違いない。なので10代の人たちが執拗に臆病になる必要はないだろう。少し他と違う環境に生活する人にこそ起こることなのかもしれない。

 

20歳前の若者が病気で亡くなることが不憫でならない

病気だけに限ったことではないが、自分より若い人がなくなるのは悲しすぎる。まさにこれからという時の悲劇で周囲も動揺が隠せないだろう。

 

一番かわいそうなのは本人で間違いないが、残された家族や友達は今は事実をどう受け入れたら良いのかわからない状態だと思う。

 

しばらくは松野莉奈さんとの思い出ばかりが頭をめぐって、涙する日が続くのだろう。私はそんな時静かに思い出と対話していたように思う。具体性がなくて申し訳ないが、ひたすら思い出の中の本人に話しかけていた。

 

合掌

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