ずっと試してみたかったことがあるんです。それは、ケンタッキーフライドチキンのオリジナルチキンの各部位の重さを量ること(笑)。オリジナルチキンは5つの部位から成り立っており、それが合わせて1羽で9ピースになります。奇数のピース数となる理由は、胸肉の「キール」が一つのピースとして数えられるから。その他の部位は、左右に分かれているので(4種類×2<左・右>)、合計8ピース。そうやって、1羽分のオリジナルチキンは9ピースという計算になるんです。
この機会に1羽丸ごとの9ピースバーレルを食べてみよう
11種類のハーブ&スパイス。食べたくなるなるケンタッキー
※「バーレル容器」とは、大容量のバケツ形の容器で、「たくさん入る」という意味を持ちます。主に大人数のパーティーで使われたりします。なので大入りフライドチキンにはもってこい。
ちょっとの間、ケンタッキーフライドチキンを食べていないと、不思議とまた食べたくなりますよね。オリジナルチキンの「食べたくなる」感覚は、多くの人が経験していることのようです。
きっとこれは万国共通でしょう。
クリスマスが近づくにつれ、ケンタッキーフライドチキンの需要は年末に向けてますます高まりますね。
しかしながら、
通年でさまざまな新フレーバーのチキンがCMで宣伝されますが、結局のところ、オリジナルチキンを超えるものはないと言えるでしょう。
フライドチキンの日記念で11月16日~11月22日まで1羽分のオリジナルチキンを割安セット売り!
昨年もあったフライドチキンの日記念のフェアです。
※“フライドチキンの日”については記事の後半に書きました。
1羽から調理されるオリジナルチキンは5種9ピース。その1羽分が税込み1,900円で発売です。1週間という短い期間なので、気になる人は早めにゲットした方が良いでしょう(今日で終わりだけど!)。
通常オリジナルチキンの価格は以下の通り。
1ピース ¥250 2ピース ¥490 3ピース ¥740 4ピース ¥980 5ピース ¥1,230 6ピース ¥1,470 7ピース ¥1,720 8ピース ¥1,960 10ピース ¥2,450 12ピース ¥2,940
9ピースの価格は表にはありませんが、8ピース1,960円に1ピース250円をプラスすると“2,210円”
今回の9ピースバーレルは1,900円なので310円のお得です。しかも作り置きの都合は関係なく、1羽フルのパッケージなので“同じ部位が複数入っていた”などの意気消沈?がありません。
※通常販売時の部位の組み合わせは「運」ではありません。組み合わせにはルールがあります。これについては記事の後半に書きました。
【イラスト・画像付き】オリジナルチキンの部位別の違いを検証してみる!
はい、イラストと言ってもこんなイラストで、文字は手書き。
細かい感想は抜きにしてシンプル・イズ・ベストということで許してください。
この5種類9ピースがケンタッキーオリジナルチキンの部位の全てです。
キールというのは頭っぽく見えますが“むねのお肉”です。分割するには小さすぎるので単一部位になります。
リブというのは“あばら部分のお肉“です。左右あり。
ウイングはその名の通り“手羽”です。左右あり。
サイは“腰の部分のお肉”。左右あり。
ドラムは形からよくみなさんご存じの“脚のお肉”です。左右あり。
それでは各部位を検証していきます。
ちなみに、購入した左右分の2ピースが同じチキン由来という訳ではありません。したがって左右で重さや形の差があります。
なぜ、左右分が同じチキン由来ではないのか。
それは、
ケンタッキーでは1羽のチキンをさばいては揚げているわけではないからです。
パーツの種類と数は1羽分全部揃えて販売しますというのが今回の9ピースバーレルです。
それをケンタッキー公式サイトではこのように記載しています。
※部位の組み合わせは異なる場合があります。
これを「なんだ、結局ごちゃまぜの9ピースなのか」と解釈する人がいるようです。➡私の友人
それは違いますよー
各部位を上から順番に計測&チェック
キール むね肉。しっとり柔らかく小さな軟骨以外全てお肉です。
コロンとした印象の部位。サイと見間違うこともあります。
むね肉というとパサパサして美味しくないという人もいます(喉下のお肉で完全なむね肉ではないらしい)。
ケンタッキーは“圧力釜で煮る”、いえいえ、“圧力釜で揚げ”ています。そのおかげでしっとり柔らかく仕上がっています。
キールは脂身がほとんどなく淡白な味わいです。むね肉以外に聴き馴染みのある言葉で言うとささ身ですね。
むね肉とささ身と両方の部位を含んでいます。
さっぱりといただきたい方や、たくさん食べたい方にいいかも。
なにより最近ブームの筋トレや糖質ダイエットをしている方にはとても人気の部位です。
ちなみに、
骨なしケンタッキーはむね肉から作られています。お家で作るむね肉のから揚げは評判が悪かったりします。ケンタッキーのむね肉は安定の人気部位なんですね。
計測結果
この時の全体の重さは103g。
残った骨(軟骨)は4g。
99gが可食部でした。手にしているほとんどが食べれるというのは、満足感がありますね。
ということで、
キールは殆どがお肉です。小さな軟骨が残るだけです。人によっては軟骨も食べてしまうでしょう。そういう人の場合、ほぼ完食できるフライドチキンです。
ウイング 手羽。他に比べて骨が多いけどその分味もあります。コラーゲン豊富なのも特徴。
1羽から2ピースとれます。
ウイングA
ウイングB
形に特徴があるので他の部位と間違えることはないでしょう。
ついているお肉は控えめですが、肉の味が濃くコラーゲンも豊富です。
美容を意識する人にはお勧めの部位ですね。
ボリュームがない部位なので個人的には入っていてもそれほどうれしい部位ではないです。
計測結果
この時の計測結果は
ウイングA:84g
残った骨は16g
可食部は68g
ウイングB:86g
残った骨は17g
可食部は69g
ウイングはサイズも食べれるお肉も少ないけど、美容要素を含んだ部位。
リブ あばら。皮が美味しい。骨の周りも美味しくいただけます。ジューシーで人気の部位。
1羽から2ピースとれます。
リブA
リブB
人気の部位ですね。むね肉の下のあばら肉です。
見た目はサイやキールと間違えそうになることもあります。
しかし、裏側を見ると骨やレバーなどの“あばら感”があるので他部位との違いが判ります。
カリッジュワの皮がこれぞケンタッキー。お肉もパサつき感が少なくとても美味しいです。
裏側にはうっすら内臓が付着していたりしますが、高圧の油で揚げているため生臭さは一切ありません。
ちなみに私はレバー大嫌いです。
計測結果
リブA:117g
残った骨は34g
可食部は83g
リブB:121g
残った骨は21g
可食部は100g
AとBで元のサイズと骨の比率が違うのは、恐らく裏側についている内臓の量の差です。
大きさも味も満足度が高い部位です。皮がほどよく味わえるのもいいですね。
しかしながら、
最も皮が美味しいのは次のサイで、それで言うとやはりリブ<サイであるのは間違いないです。
サイ 腰。ケンタッキーって旨い!の代表的な部位。皮も肉も美味しく楽しめます。
1羽から2ピースとれます。
サイA
サイB
ケンタッキーの一番人気といえばやはりサイじゃないでしょうか。
サイという名前を知らない人でも、三角で大きくて皮がたくさんついているやつ!と、部位の特徴で説明してくる人もいます。
腰の部分のお肉でパサつき感はありません。皮もお肉もジューシーで最高です。
どちらかと言えばギトギトしているので、それが嫌だという人も中にはいるかもです。
少な目のピースで注文した時にサイが入っているとうれしいですよね。子供にも大人気の部位です。
計測結果
サイA:104g
残った骨は22g
可食部は82g
サイB:120g
残った骨は30g
可食部は90g
サイはオリジナルチキンの中で大きくて美味しくて一番お得感のある部位です。
入っているかどうかは運次第な感じもありますが、実はちゃんとルールがあるんです。詳細については後の方に書いています。
ドラム 脚。鶏肉として絵になる部位。唐揚げでお馴染みの食感です。旨い。
1羽から2ピースとれます。
ドラムA
ドラムB
持ちやすくて脚肉なのでジューシーで美味しいですね。
骨からの身離れもよくプリンッとしています。
キール、リブ、サイに比べるとお肉のボリュームはありませんが、ケンタッキーでは人気の部位です。
中学生のころ飼っていた犬にドラムの骨をあげたことがありました。彼は上手に食べましたが、本当は控えた方が良かったんです。
なぜなら、
鶏肉の骨は折れると斜めの断面になります。
斜めに折れて鋭利になった鶏の骨は、消化器官を傷つける可能性があります。
そんなこと知らなかったなー。
計測結果
ドラムA:77g
残った骨は22g
可食部は55g
ドラムB:84g
残った骨は25g
可食部は59g
他に比べるとお肉の量は少ないですね。その分を味と食感でカバーした部位です。
ケンタッキーってドラム以外は持つ場所に迷うことがあります。その点ドラムは食べやすい形なのでその辺も人気の要因かも知れません。
1羽分5種9ピースのオリジナルチキンの検証結果を総括
1羽分の重さは約900g お肉だけの重さは約700gでした。
初の1羽まるごと食べる機会は貴重でした。これだけ楽しめて1,900円はお得ですね。検証結果を表にしてみました。
キールだけは単独のお肉です。他は左右で1ピースずつ存在します。販売されるチキンは左右分が同じチキンとは限らないのでサイズも重さも違います。
同じチキンじゃないし、部位のさばき方や衣の付き方によっても若干の差は生じるでしょうね。
今回の検証、
日頃気にはしていませんでしたが一度やってみたかったので大満足です。
オリジナルチキン1羽分の部位別お肉の重さと割合
部位名 | 食前 | 食後(骨) | 肉だけの重さ | 肉の割合 | ||
1 | キール | 103g | 4g | 99g | 96.1% | |
2 | ウイング | A | 84g | 16g | 68g | 80.9% |
B | 86g | 17g | 69g | 80.2% | ||
3 | リブ | A | 117g | 34g | 83g | 70.9% |
B | 121g | 21g | 100g | 82.6% | ||
4 | サイ | A | 120g | 30g | 90g | 75.0% |
B | 104g | 22g | 82g | 78.8% | ||
5 | ドラム | A | 77g | 22g | 55g | 71.4% |
B | 84g | 25g | 59g | 70.2% | ||
合計 | 896g | 191g | 705g | 78.7% |
100g当たりの価格を計算してみました。
1羽896gの100g当たりの価格は約212円
肉だけ705gの100g当たりの価格は約269円
アメリカ産の牛肉くらいの価格でしょうか?
ケンタッキーは高いとよく聞きますが、生の鶏肉で考えたら確かに高いかも。しかし、食後の満足度は非常に高いです。
次はABのお肉を平均化(キールはそのまま)してランキングしたものを掲載します。
お肉の量順のランキング
個体の大きさに関係なくお肉が重かった順ランキングです。
キールが99gで2位を引き離してのトップです。
大きさもそこそこですが、小さい軟骨しか残らない部位なので食べれるお肉は多いです。
意外なのはウイングを下回ったドラム。持ちやすさと肉質の良さでは定評があるドラム。トップのキールとの差は40g以上です。
キール基準で言えば、キールはドラムの約1.7倍のお肉量になります。
大きさでは評判のサイも3位でした。ですが、1位~3位についてはケースbyケースで変動しそうな気がします。
部位名 | 肉の重さ | |
1 | キール | 99g |
2 | リブ | 91.5g |
3 | サイ | 86g |
4 | ウイング | 68.5g |
5 | ドラム | 57g |
全体のボリュームに対するお肉の割合ランキング
これは個体に対してお肉の割合がどのくらいかをランキングにしました。
こちらもキールが1位。僅かな軟骨だけなのでなんと96%がお肉。
ウイングも小さいながらもお肉は80%越えと優秀です。
サイはこちらのランキングでも3位です。お肉の量も割合も安定の3位です(笑)
ドラムは肉の割合でも最下位。確かに骨はシンプルですが大きいですね。
部位名 | 肉の割合 | |
1 | キール | 96.1% |
2 | ウイング | 80.6% |
3 | サイ | 76.9% |
4 | リブ | 76.8% |
5 | ドラム | 70.8% |
部位の当たりハズレは単なる運とタイミングなのか?
実は部位ごとに独自に数値化されていた
最近は“部位を指定できる店もある”なんて聞きますが、正直申告しにくいです。購入時どの部位が来るのか、本当に運を天に任せるだけなのか?!
実は適当に選んでるなんてとんでもない。ちゃんとルールがありました。
ということで、部位が選ばれる工程を紹介します。
「なるほど!」とスッキリできる話です。
5種類の部位は表向きそれぞれ1ピースとして扱われます。しかし、実際はそれぞれ別に“数値化”されていたのです。
ケンタッキーサイドが判断する部位に対する数値は以下です。
部位名 | ポイント(ピース) |
キール | 1 |
リブ | 1 |
ドラム | 1 |
サイ | 1.5 |
ウイング | 0.5 |
お客目線ではどの部位でも1ピースですが、内部的には1.5ピース扱いのものと、半ピース扱いのものが混在していたのです。
注目すべきは、
内部的に
サイは1.5ピース
ウイングは0.5ピース
扱い
というところ。
これを各部位のイラストに合わせてみると、
※ポイント=ピース
もう一度整理します。
ウイングが0.5ポイント、サイが1.5ポイント、それ以外は1ポイントです。
ウイングは確かに入っていると残念な気持ちになります。手羽の美味しいお店なら納得の手羽ですが、ケンタッキーでは他の部位の方がお得感を感じます。
その点サイは1.5ポイントの評価通り美味しい部位ですね。
部位別ポイント(ピース)をどう使うのか?
さて、実際にこのポイントをどのように選択するのかです。
例を出すとわかりやすいです。
例:お客さんからオリジナルチキン3ピースの注文が入りました。
この時にお店側は個数3ピース、合計ポイント3になるようにチキンを選びます。
もう一度表を見てみましょう。
部位名 | ポイント数 |
キール | 1 |
リブ | 1 |
ドラム | 1 |
サイ | 1.5 |
ウイング | 0.5 |
注文は3ピースです。組み合わせを検証します。
キール1、リブ1、ドラム1で合計3ピース3ポイントなのであり。
キール1、リブ1、サイ1.5は合計3ピース3.5ポイントで0.5オーバーなのでアウト。
キール1、リブ1、ウイング0.5は合計3ピース2.5ポイントで0.5足りないのでアウト。
ドラム1、サイ1.5、ウイング0.5は合計3ピース3ポイントなのであり。
他にも組み合わせはありますが、要領はわかっていただけたのではないでしょうか?
注文の部位数=ポイント数になる様に組み合わせを設定していた。
こういうことだったんです。
例えばサイが好きだからサイだけ3ピース欲しいと言っても、それは1.5×3=4.5ピース分の注文になるため、お店的にはNGなんです。
つまり2ピースの注文でサイが入っていたら、必ずウイングとセットで販売されるということになります。
サイは1.5ポイントで、残りのポイントは0.5。0.5ポイントの部位はウイングしかないためです。
2ー1.5(サイ)=0.5 →0.5ポイントの部位はウイングのみ
逆に1ピースの注文で0.5ポイントのウイングが入っていることはあり得ないということです。入っていた場合は販売者のミスでしょうね。
以上になりますが、お店側の好意やお客さんの強い要望により異例の場合もあるのかもしれません(未確認です)。
部位が選べるという噂は本当か?
1ピースのみの注文では部位を選べると聞きます。しかしながら3種類の中からのみ。上で書いたポイントのことを踏まえるとこの話もスッキリします。
・部位が選べる条件は1ピースのみの注文の時。
・選べる部位は3種類から。
もう分かっちゃいました?
そう。
1ピースの注文➡1ピースで1ポイントのチキンなら組み合わせルール上の問題なし。
つまり、
部位名 | ポイント数 |
キール | 1 |
リブ | 1 |
ドラム | 1 |
サイ | 1.5 |
ウイング | 0.5 |
キール、リブ、ドラムからなら選んでいいよと言うことなんです。
これはケンタッキーのルールにも沿った選択だったんです。
サイ、ウイングでは過不足になるため1ピース注文では自動的に選択から外れます。
どうしてもサイを注文したいときでも片方は必ずウイングということになります。
ただ、これもお店の在庫の調整や好意でアレンジがあるかもしれません(未確認です)。
ところでサイがどこか気が付いていましたか?
上に書いた通り、腰でしょ?っていうのは確かにそう。
腰なんです。腰なんですけど、日頃食べ馴染んでいる部位なんですよね。
持ちやすい“ドラム”と関係が深い部位です。
このイラストを見たら即解決。
これです。
そうなんです。
最近はスーパーのお惣菜でもよく見かける、チキンレッグの大きい食べごたえのある場所、それがケンタッキーのサイだったんです。
チキンレッグもケンタッキーのサイも知っているけど同一だったか!というね。私は人の顔と名前が一致したようなスッキリ感がありました。
1.5ポイントっていうのも納得。
コメント
サイ好きってサイ偏重のおかしな発言しかできないんだな…
返信が大変遅れまして申し訳ございません。食べ物の好みで個性は出るのかもしれませんね。
ドラムって過大評価だよねぇー
あれが好きな人って理由は持ちやすいからとかマジウケルwwww
確かに食べやすさだけでドラムが好きっていう人はケンタッキーファンではないようなw
コメントありがとうございます。