【駅弁】押寿し食べくらべは創業明治31年の歴史を感じる大船軒伝統の味

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長時間電車に乗るときにはやっぱり駅弁。できれば幕の内より伝統ある個性のある駅弁を食べたい。今回は明治創業の押し寿司弁当を買ってみました。駅弁はお店に入るより割高だったりしますが、そこは旅の演出アイテムとして割り切りましょう。

創業明治31年(1898年)の湘南鎌倉大船軒

歴史がわかると駅弁はより美味しくなる

大船軒公式サイト

創業時の大船軒の駅弁は今はどこのコンビニでも売っているサンドイッチ。明治の人々にとってそれはかなり珍しくて斬新な食べ物だったようです。当時としては高額ながら売れ行きは上々。後に使用するハムにこだわりすぎてハム製造会社まで設立してしまいます。

押し寿司弁当は大正2年(1913年)4月から販売開始されました。相模湾で捕れる小鯵を使った押し寿司です。小さな鯵でセコく駅弁を作った?そうではなくて、小鯵の半身を寿司の1貫握りに使うことにこだわったのです。むしろ小鯵でなければ作れない押し寿司です。

関東風に味付けた小鯵を関西風に押して仕上げる「鯵の押し寿司」。小鯵の半身を使用した伝統の押し寿司は100年経った今も変わらず販売されています。

「伝承鯵の押寿し」1,250円を初めて買った時の話

大船軒の押し寿司弁当を食べるのは今回が初めてではありません

以前、同じく駅弁を購入する機会がありました。その時、私は大船軒を知りませんでした。ただ、なんとなく駅弁を買おうと思っただけでした。今はSUICAで会計も楽チンですしね。

で、たまたま大船軒の「鯵の押寿し」960円を選んで購入

ところが、手渡された駅弁が違う値段も違う1,250円?!300円の差はデカいぞ。お店の兄ちゃんは間違えて別の駅弁を会計していたのです。

「えー」と思いつつ間違いを伝えると、一度処理したSUICAの決済取り消しは複雑らしく兄ちゃん困惑。

ま、いっかと、そのまま購入したのが同じく大船軒の「伝承鯵の押寿し」1,250円でした。当時は同じ鯵の押寿しで300円も違うなんてありえないぜ!と思っていました。

ところがフタを開けてみてまずビックリ。独特の握りの姿だったんです。それは小鯵の半身を丸ごと使うために試行錯誤され折り畳まれた美しい小鯵の姿。実に日本人らしい繊細さが表れた一品でした。それがコチラ。

これは今回の「押寿し食べくらべ」960円からの写真です。「伝承鯵の押寿し」単品の整然とした小鯵は、きれいに折られた折り紙を集めたような独特な姿です(公式ページで見ることができます)。

味はしっかりと酢で〆られた伝統の味そのもの。甘さを抑えた素朴な味わい。当時、見た目も味も気になったのですぐさま大船軒のホームページをググりました。

押寿しには美味しくなる科学的な根拠がある

押寿しは科学的に判断しても美味しくなる理由があります。以前「ためしてガッテン」でも取り上げられていました。

押した寿司がうまくなる理由

酢飯に魚を乗せて強く押すと、酢飯の酸が密着した魚に浸透し、それが魚の身の中にある「たんぱく質分解酵素」を目覚めさせます。この酵素が、魚のたんぱく質をうまみ成分のアミノ酸に分解します。このうまみ成分が、押している間に再び酢飯の方にも浸透し、魚も米もうまみがアップしていたのです。

「酢」と「押す」の組み合わせは、すしが「発酵」によって行っていた過程を短時間で行う知恵だったのです!

ためしてガッテン公式ホームページより引用

酵素の働きを利用した旨味と保存にも有効なお酢の効果で一石二鳥な食べ物が押寿しだったんです。

購入したのは伝統の押し寿司を含む「押寿し食べくらべ」960円

大船軒の主な押寿しは6種類あります。「伝承の小鯵の押寿し」、「中鯵の押寿し」、「小鯛の押寿し」、「鱒の押寿し」、「鯖の押寿し」、「穴子の押寿し」です。

「押寿し食べくらべ」960円は、「小鯵」、「中鯵」、「小鯛」をまさに食べ比べることができる駅弁です。

中身を取り出すと衛生を保つためラッピングされています。上の横並び2貫が鯵の押寿し(中鯵)、下の段左が「小鯛の押寿し」、右が「伝承の小鯵の押寿し」です。

パッケージに書かれている説明はこちら。

さて、ラップを外して、いただくとしましょう。

「押寿し食べくらべ」960円のラインナップを紹介

まずは「中鯵の押寿し」

小鯵の押寿しに比べると身の柔らかさを感じます。押寿しでの柔らかさは美味しさの差別化的な意味ではなく、「違い」。伝統の合わせ酢は甘すぎす、鯵の旨さを引き出してくれます。

桜色が美しい「小鯛の押寿し」

薄ピンクの小鯛の表面が鯵と違って鮮やかでいいですね。こちらは白身魚ですがもちろん酢〆の押寿し。生の歯ごたえと違ってしっかりと存在感を出した噛み応えとなっています。

本命の「伝承の小鯵の押寿し」

味は先ほど書いた通りです。一度食べたらまた食べたくなります。なんでしょう、半身を使った身はいい意味での硬さ(締まり?)があります。小鯵だからでしょうか?部位ではなく全部を一度に食べるからでしょうか?

中鯵よりこの小鯵が絶対美味しいです。

本当はこの身を開いて撮影したいところでしたが形を崩したくなくてできませんでした(笑)

福井県知事賞を受賞したエリート鯖寿司のレポートはいかがですか?

知名度抜群!お家で食べるますの寿しのレポートはコチラです

次回買う時は「伝承の鯵の押寿し」1,250円で決まり

見た目のボリュームはあまりありませんが、押寿しなので食べた後はずっしり来ます。

それより何より、やっぱり私は小鯵の押寿しが気に入ってしまいました。次回は絶対これ1本狙いです。

そういう意味では間違えて販売した新幹線ホームのお兄さんに感謝ですね。間違わなかったら小鯵の存在を知ることはなかったので。

大船軒本社には「茶のみ処 大船軒」という喫茶室がある

歴史のある建物の中で大船軒の押寿しやサンドイッチをいただける本社の喫茶室です。

営業時間が11:00~15:00というかなり短い間です。営利目的というよりは広報活動の一環なのかもしれません。そう思うとむしろ行きたくなるような(笑)

定休日も不定休のようなので訪問前には問い合わせたほうがいいですね。調理工房の出来立てをいただけるようなのでぜひ一度訪問したいです。

もう少し大船が近かったらなー

では。

茶のみ処 大船軒
神奈川県鎌倉市岡本2-3-3 大船軒本社ビル(JR大船駅から約400m)
TEL:0467-44-2005
公式ホームページはコチラ

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