【大雪警報発令】今季“大寒波”襲来。 雪国あるあるを紹介

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雪国の生活とは?昨日から冬型の気圧配置が強まり、日本海側をはじめとする日本列島全域が寒波に包まれている。今も降り続けている雪は16日まで続くという予報もあり、まだまだ警戒が必要な模様。意外な雪国のあるあるを紹介します。

雪国生活のここがBAD!

除雪車の

  • 早朝、と言っても夜中の3時~4時くらいに轟音を鳴らしてやってくる。
  • なかなか通り過ぎない。
  • 定期テストの一夜漬けのさ中だと朝が来たなと焦り始める。
  • 除雪車が通った後は逆モヒカンのようになっているためならさないと車が出れない。
  • 通過後の朝の雪ならしは各家庭の代表が1名選出され作業員として顔を揃えなければならない町内の暗黙の掟がある。
  • 日中たまに見かける除雪車はシャンシャンシャンシャンとサンタのソリのようなファンタジックな音を鳴らして走る。

解説

雪国では当たり前の除雪車。

かなり積もったなと思うとある日の早朝に遠くから音が聞こえます。冬の朝を告げる音(除雪車が回る地域にもよりますが)。

しかし、除雪車は道の雪をどかすだけで、その道筋の両サイドには盛り上がった雪が大量に残ります。降った量にもよりますが、高さにして50センチくらいでしょうか。

この雪を排除せずして通勤、通学はまず無理なので、近所総出で毎朝雪かきが始まります。

各家から井戸水を長い穴あきホースで道まで伸ばしてカシャカシャやるわけです。ちょっとした雪かきコミュニティーです。

ここで顔を出さない日が続くと、あの家は何もやらないなどと言われたりするのでもはや義務ですね。

ところが、最近小さな町の道路にも消雪パイプが導入され始めました。これにより朝の雪かきコミュニティーは解散するかもしれません。

すごいぜ消雪パイプ!ま、これを導入するにあたり町内ではまたあーでもないこーでもないともめるわけですが。

なぜか反対する人がいる謎。

 

除雪車はタイヤにチェーンを巻き付けているのですっごいシャンシャン鳴らして走ります。

特に除雪が終わった後は速度をあげて走るので(といっても乗用車からしたらかなりノロい)サンタさんのソリの鈴のようなリズム。

車にまつわる

  • ワイパーを立てないで寝ると翌朝フロントガラスに張り付いて動かない。
  • ワイパーを立てて寝てもフロントガラスの霜をやかんのお湯で溶かさなければ前が見えない。
  • 坂道で信号につかまると前の車がずり下がってこないかドキドキする。
  • 坂道で信号につかまると後ろにずり下がらないかドキドキする。
  • FR車で走ると生まれたての小鹿のようになる。
  • 雪下ろしの手違いで屋根がへこんだりフロントガラスが割れることがある。
  • 絶対スタットレスタイヤを買う必要がある。
  • お店の駐車場にはやがて雪のピラミッドができる。
  • 屋根の雪を乗せたまま走るとブレーキをかけた時にフロントガラスにずり落ちてきて闇。

解説

ワイパーを立てる立てないの良し悪しは諸説あるらしいです。

しかし、昔から当たり前のような光景でしたね。確かに、立てようが立てまいが車の表面は霜が張ったようになるのは変わりません。

母が台所でヤカンにお湯を沸かして父がそれでフロント部分の霜を溶かす。

冬は毎朝見た光景でした。

エンジンもしばらくかけっぱなしにしていましたね。昔はエコとは無縁です。

 

坂道は恐怖です。

渋滞ではまっているときも先の坂道は次の信号の青で通過できますようにと願うばかり。

何しろ路面が凍結しているので、『止まったままずり下がる』、『走り出したら空回り』なんてことが起きます。

思い切りアクセルを踏み込むとタイヤが空回りしながらゆっくりと後ろにずり下がります。そのまま後ろの車にコツんなんてことも。

路面凍結時にはゆっくりスタートしないとスリップの原因になります。

後輪駆動のFR車は最悪です。

もうバランスが取れなくて車の後部をフラフラに振りまくってハンドルで制御できません。

これは雪の降らない地域から来た人に多いです。車好きで雪国でもFR車にこだわって乗る猛者もいますけどね。

やっぱり4WDか前輪駆動のFF車がお勧め。

 

友人が会社で雪下ろししていた時がありました。建物の横にある駐車場の車を無視して下していたらランサーエボリューションの屋根はペシャンコに。

 

雪国ではスタットレスタイヤが必須。保管スペースが確保できない場合、夏場はカーショップに預けたりします。雪と無縁の夏にもこんな費用がかかったりします。

 

昔はスパイクタイヤというのがありました。

これはタイヤにビスが埋め込まれていて、雪上の走りとしては最強。

スパイクタイヤに勝るものはいまだにないでしょう。しかし、削り取られるアスファルトの粉塵が問題になりました。現在、スパイクタイヤの使用は禁止されています。

 

お店は駐車場の雪を毎日排除します。小さなブルトーザーのようなものを使います。

その際、駐車場の隅に毎度寄せたりするので大きなピラミッドのような雪山ができます。

これは春が来ても中々溶けません。小さくなるころはホコリで真っ黒になっています。

お家にまつわる

  • 1週間に一度は灯油を買いに行かなければならない。
  • だいたい各家庭で井戸を持たなければならない。
  • 家がボロいと部屋の暖気の漏れで巨大なつららができる。
  • 二階の屋根から出かけるはめになる。
  • 夜中に水道管が凍るため一晩中チョロチョロ水を出しておく。
  • 屋根の雪が厚く積もると戸が開かなくなる。
  • 隣の家の庭に雪を下すといさかいが起きる。
  • 玄関にへたくそな雪の階段を作ると足がはまるだけでルームランナーのように前に進めない。
  • 雪下ろしを業者に頼むと1屋根で30万円程度かかることがある。
  • 1階を保護板で覆うため春が来るまで闇。

解説

雪国の光熱費は相当です。

最近また値上がりしていますが、昔、最高に高い時には月に10万円以上が灯油で消えたことも。日中家に誰かいるお家は特に費用がかさみます。

 

雪かきをするためには水が必要です。

雪が降らない地域の人はこの作業を水道でやっていると思っている人がいます。

これ、水道でやったらワンシーズンにいったいいくら請求されるんでしょう(恐怖)。

なので、各家庭はだいたい井戸を持っています。井戸と言うとまた時代劇に出てくるような井戸を想像する人がいます。

違いますよ!

井戸は今は電動ポンプでくみ上げます。雪かきだけでも大変なのにせっせとトロッコ漕ぐみたいなことはできませんから。

ちなみに雪が降ると一晩中出しっぱなしにします。今のところ地盤沈下はありません。

それと、雪国のアスファルトが茶色く汚れているのは井戸水の鉄分が錆びたためです。

 

暖気が漏れるところに巨大なつららができます。

昔の我が家がそうでした。

恐らく隙間があったんでしょうね。場所によって超巨大なつららができます。

殺傷能力がありそうなくらいのやつ。巨大タラバガニの足みたいなやつです。

子供たちは必ず雪玉をぶつけてつららを落とす遊びをやります。

雪国の家が二階から出入りするというエピソードは有名ですね。

通常に積もる雪もかなりですが、屋根から下された雪が山になって二階まで到達します。

なので雪下ろしを盛んにしたシーズンは後半雪上げに変わります。

二階から外に出るのは容易ですが、そこから外出することはありません。

 

寒いと水道は凍ります。

最近は良質な断熱材が使われているのか減りましたが、昔はよくありました。寝る前にはわずかに水を出してから寝たものです。

 

屋根の雪が重くなると戸は動きにくくなります。

完全に動かなくなる戸もあります。

雪下ろしをしなくてはならない目安にもなります。

雪下ろしをすると「戸が動くようになった」と父は毎度自慢げに言っていました。

雪は降ったばかりの分厚い新雪よりも、降った後に雨などで密度の濃い雪に変わってからがすごいです。激重です。

これが積み重なって2m、3mになったらやばいでしょうね。倒壊の危険ありです。

この雪下ろし、むやみやたらにスコップで掘りまくるわけではありません。

スコップで四角いブロック状に裁断してすくい落とします。

積もった雪の段の上からスコップを左、右、奥に切れ目を入れ、最後に下に挿しこんですくう作業を繰り返します(わかりにくいかな)。

この作業がしやすいように雪かきのスコップは先が四角くなっています。

雪国の建物は雪対策されていて、それが中越地震のときにも倒壊が少なく済んだと言われています。

 

雪下ろしは人間関係を悪くすることがあります。

雪という厄介な『ブツ』は溶けて水になるとはいえ、他人の敷地に廃棄することは許されません。

自分の敷地に少しでも下ろされることにとても敏感な人がいます。

今は雪下ろしが必要ない屋根というのがあります。

それはただ単に屋根に雪が落ちる傾斜がつけられているだけですが、そんな勝手に落ちてしまう雪のことでさえ何とかしろと文句を言う人がいます。

雪を道路に放り投げて車につぶさせるやり方もよく見ます。それに対して文句を言う人もいます。

文句を言う人は何やっても文句を言うのでしょう。

玄関の高さは厚みを増した雪によって埋もれていきます。結果、地下鉄の階段のようなものが必要になります。

これを作るのはセンスが必要で、段だけをきれいに作っても強度に問題があったりします。

へたくそな階段だと一段踏みしめるたびに足がもぐっていき階段の役割を果たしません。

また、段差がなさ過ぎてただのスロープになってしまう場合もあります。

私はそのような階段もどきで歯医者の玄関先で滑って転んでスライディングスチールをしてしまったことがあります。

 

家の誰もが雪下ろしをできない場合は業者に頼むしかありません。

しかし、屋根の雪で困っている家庭はたくさんあります。雪のピーク時は業者の取り合いです。

日頃付き合いのある建築業者などいればすんなり手配できますが、これがまた高い。

問題は雪を下す行為より、下した後の雪の始末。

元は水ですが溶けていなければただの粗大ごみ。

家を壊した時と同じような廃棄物処理の請求をされます。

過去、一度業者にお願いしたことがありましたが、ダンプカーで3往復。請求額は約30万円でした。

 

庭の木々の囲いもありますが、家本体(1階)は板で囲います。これをしないと、雪下ろしされた雪が家を覆い、やがてサッシのガラスを割って入ってきます。

冬場は日中どんなに晴れていても暗い毎日が続きます。

 

 

外を歩く時の

  • 雪道よりアスファルトに薄っすらはった氷が一番怖い。
  • 雪の下の側溝に気が付かないで落ちる。
  • 転んでも何事もなかったかのように無表情で起き上がる。
  • 消雪パイプの水で服を濡らす。
  • 眉毛に雪が積もる。
  • どんなに美人でも鼻息がばれる。
  • 傘がだんだん重くなる。

解説

雪の上は意外と滑りません。雪が靴の溝に食い込んでくるからでしょう。

しかし、氷はそうはいきません。

だからテカテカの上を歩くのは要警戒です。転んでも痛いですし。

 

除雪車が入った後に雪かきされない場所もあります。すると、側溝に雪がフタのように乗ってるだけの場合が。悲劇のはじまり。

完全に落とし穴と同じ構造なのでそりゃぁ足をかければ落ちます。最近はむき出しの側溝は減りましたけどね。

 

雪国の人は転んだくらいではなんてことなくスクッと立ち上がります。強いです。フッ

 

消雪パイプは冬以外の時期に目づまりをしているため、所々水の勢いが違います。

場所によっては身の丈ほどの高さまで噴水のように噴き出している場合も。そりゃぁ濡れますって。

サンタさんのように眉に雪が積もる現象、よくあります。部屋に入った瞬間に消えますけどね。

あと、手袋の雪を見ると肉眼でもはっきりわかる雪の結晶を見ることがあります。あの、昔の雪印のマークですね。小さな雪の結晶が集まって結晶を作っているのでしょうか?不明。

 

どんなに美人さんでも鼻から白い息が出ます。マキバオーみたいです。

傘をささないことも多いですが、重い雪というかみぞれのような時は傘を使います。みぞれだけにだんだん重くなりますね。

子供のころによくあった

  • 雪合戦の球は顔にあたるとかなり痛い。
  • 遊び過ぎた後の汗が冷えて風を引く。
  • アノラックと呼ばれる雪専用の宇宙服のようなものがある。
  • アノラックは歩くとサカサカと安っぽい音がする。
  • アノラックをストーブで溶かす奴が必ずいる。
  • 親はスーパーに売っているミニスキーを一度は買わせられる。
  • ミニスキーでスキーはできない。
  • 新雪を無理やりチャリで走ってチェーンを切る。
  • TVのアンテナに雪が積もってテレビが映らなくなる。
  • 謎の野良犬に追いかけられる。
  • 春が来ると学校の中庭に謎の上履きが発見される。
  • スキーが授業に組み込まれている。
  • 必ずスキー授業で骨折する奴がいる。
  • 必ずスキー授業でリフトから落ちるやつがいる。
  • スキー授業でバスでスキー場に向かう途中でモドス奴がいる。
  • どんなに雪が降っても学校が休校にならない。
  • 雪は不味い。

解説

雪合戦の雪はかなり痛いです。ひどいときは鼻血が出るほど。顔を狙うのはやめましょう。

 

動いているときは暖かいですが、止まった瞬間から体が冷えます。スキーや、スノーボートをやる人も同じ経験をしているでしょう。

スキー遠足やスキー授業があるときは母が背中にタオルを入れて送り出してくれました。スキーが終わったら背中から抜いて家に帰るやり方です。

抜いたタオルが汗を吸収しているので着替えなくても汗で冷えません。

 

アノラックありましたね。何だったのかアレ。うっすいビニールでできた上下セットの雪国の子供たち必須のスーツ。歩くたびにズボンがこすれてサカサカと安っぽい音がします。

友達が近づいてくるとすぐにわかります。

また着たままストーブに当たるものだからあっという間に溶かすわけです。よくありました。

 

ミニスキーは最近あまり見ませんね。今も売っているらしいですが、昔はどこのスーパーにも普通に売られていました。赤色と青色で男女別に売られていました。

全然スキーとしての役割は果たせず、本物のスキーより乗りこなすのがかなり難しい。

雪の上を自転車で走ることに子供はロマンを感じます。走って走ってブレーキをかけるとスルスルーとカーリングの玉?のように滑り進むのが楽しい。

また、新雪を突き進むことにアドベンチャー心を煽られます。しかし、新雪は粘着性が強く、チェーンの隙間に絡みつきます。あっという間にチェーンは切れます。あれは怒られたなぁ。

 

アンテナに雪が積もるとテレビに今は懐かしい砂嵐現象が起きます。電波が遮断されるからですね。

 

昔はよくいた野良犬。最近はめっきり見なくなりました。

学校の帰りになると必ず現れたガリッガリの犬。たぶん向こうは遊びたかっただけなのでしょうが、犬慣れしていなかった当時は怖いだけ。

手に雪玉を作って握りしめて緊張して歩いていました(笑)

走ると追いかけてきます。うーん、走ると追いかけてくるってことは、やっぱり遊びたかっただけだったんだろうな。

 

学校の中庭には春の雪解けとともに発見される上履き。いったいどこから来たのか。

夏休みのプール授業でパンツの忘れ物って方が謎が深いか。

スキー授業ありましたね。

だいたいABCのランク分けがされていて、意外な人物が上位にいるパターン。え?!あいつがAクラス?!みたいな。夏と冬で活躍するやつって別々にいましたね。

で、スキー遠足にいくと必ず骨折する奴。1シーズンに1人必ずいたなぁ。

今だったら学校側管理の大問題になるのかもしれませんが、当時は本人の不注意ってことで済んでましたね。

親が学校にクレームするって感覚は親の方にもなかった時代。

スキー場のリフトから落ちる、バスで乗り物酔い、普通の光景でした。

 

雪国の学校は休校になりません。どんなに降っても学校はあります。たくましかったあの頃。

 

雪は不味いです。スキー場で食べたことある人もいると思います。なんていうか独特の味。チリやホコリが混じっているので食べない方がいいです。

 

春が近づく。

教室の窓から見えた体育館の屋根につもった雪が雪崩を起こす。

授業を聞きながらぼんやりそれを眺めていました。

幸せだったなぁあの頃。

では。

 

あと、重要なことを忘れていました。

雪国出身は寒さに強いねとよく言われますが、逆です。

雪国はどこに行っても暖房設備が整っているのでむしろ寒さに弱いです!

 

今回の寒波で大きな事故が起きませんように。

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